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福田音楽愛好会「アンダンテ」 と ドルチェ倉庫 |
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| 2006.3.19 | |||||||
■福田音楽愛好会「アンダンテ」は15周年を迎える
「もっと気軽に、より多くの人と、本格的な音楽を」を合言葉に、クラシックのコンサートを開催して、地域文化の向上を目指してきた福田音楽愛好会「アンダンテ」が設立15周年を迎えます。「アンダンテ」は、1992年3月に、故寺田昭子さんが、合唱サークルの仲間や、地元の音楽愛好家を誘って発足させました。「アンダンテ」の活動には、プロの演奏家に来ていただき、地方ではなかなか出会えない本物の音楽を鑑賞する機会をつくることによって、結果的に、豊かで、思いやりあふれる町づくり、人づくりができれば、という強い想いがありました。寺田昭子さんの人柄に魅かれ、その趣旨に賛同した一流のプロの演奏家たちが福田にたびたび訪れ、また、地元のアマチュアの音楽愛好家たちが集まり、数多くのコンサートが催され、音楽を通しての人と人の出会い、交流が生れてきました。寺田昭子さんは1999年5月に病のため急逝されましたが、仲間がその遺志を継いで、「アンダンテ」の活動が続けられています。 ■音楽を楽しみ、人と人との出会いを愉しむ「アンダンテ」の会員は現在約160名です。音楽が大好きで、それぞれに別の音楽サークルにも属していたりして、共に音楽を楽しみ、情報を交換しています。なりよりの楽しみは、プロの演奏をすぐ近くで聴くことができ、その演奏家と身近に交流できることだそうです。 |
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■音楽を愛し、人と町を愛した、寺田昭子さん
「アンダンテ」には、初代表・故寺田昭子さんの存在を忘れることができません。彼女は心より音楽を愛し、人と人との出会いを愉しみ、みなさんが喜ぶこと、いいことをやって、町には「こうなってほしい」という高い理想と、それを自ら実践する強い意志をお持ちだったといいます。また、一流の演奏家や、どんな人とお会いしても物怖じせず、品のある方だったといいます。60歳をすぎても赤やピンクの服を好み、華があった、そんな彼女の人柄や考え方に魅かれ、「アンダンテ」を運営している人たちは今でも彼女を尊敬しているといいます。
「アンダンテ」が発足して間もない頃、旧福田町教育委員会の主催で1993年8月26日から28日まで3日間「ブーニンふれあいステージ」を開催することになりました。その時にも、「ブーニンふれあいステージ」実行委員として「アンダンテ」のスタッフが寺田昭子さんを中心に協力応援しました。
スタニラフ・ブーニンは1985年の第11回ショパン国際ピアノコンクールで弱冠19歳の若さで優勝し「ブーニン・フィーバー」を巻き起こして、日本では最も有名な外国人ピアニストの一人です。
そのブーニンが、子供たちに直接音楽の指導をしたり、ふくで夏祭りに法被姿で参加したり、遠州の自然を愉しんだといいます。これをきっかけにブーニンは福田町友好名誉町民となって、1996年、2004年にも福田町を訪れています。 「アンダンテ」会報第7号編集後記(1993年9月20日)には「ブーニンさんから音楽芸術文化以外にも様々なことを学びました。福田町の良さを再発見しましたし、ブーニンさん親子の愛情に感動しました。」と書かれています。 寺田昭子さんの高い理想と優しさが、今でも「アンダンテ」の精神的な支えとなっているようです。 |
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■音楽と出会いの場・DOLCE倉庫は10周年に![]() かつては、織物の町と知られた福田町。150号線から10メートル程入ったところに、戦前に建てられたという織物工場の建物が残っています。その邸宅の庭の一角に、かつては織物の倉庫だった、木造の建物があります。戦後に進駐軍の管理下におかれたという証の木札も残っていて、昔日の繁栄が偲ばれます。ここが、福田音楽愛好会「アンダンテ」の活動の拠点、コンサート会場となる「ドルチェ倉庫」です。このミニ・コンサートホールは、「アンダンテ」の発起人で、初代会長の寺田昭子さんが1997年4月に、自費で自宅の倉庫を改造したもので、床、壁、天井全て木で造られ、温かさとやさしさにあふれた素敵な空間です。サロンコンサートの会場として、また、音楽サークルの発表・練習の場として、そして「アンダンテ」の活動になくてはならない、出会いと交流の場でもあるのです。 「アンダンテ」の活動は、最初は福田町中央公民館でのコンサートが主で、年一回の「ディナーパーティ&コンサート」は国民宿舎「ふくで荘」で行われていました。しばらくしてアクトシティ浜松(1995年10月開設)など、周辺の市町で立派なコンサートホールが建てられ、大きなコンサートが近辺で催されることが多くなったため、これまでのようなホールでのコンサートの開催を中心とした活動が財政的に難しくなってきた頃、1997年4月に、この「ドルチェ倉庫」が作られました。以後、ここをメインに「アンダンテ」のコンサートが行われるようになり、テーブルに飲み物と手作りのケーキやクッキーが置かれ、ドルチェ(柔和に、甘味に、優しく)に音楽を楽しむというスタイルがとられています。そのため、ドルチェ倉庫の定員は60名と少ないですが、演奏者の指が見える近さで聴く演奏は、他では味わえない魅力にあふれるものとなっています。コンサートを主催するということだけが目的ではなくて、音楽を通して、人が出会い、人と町が豊かになるのを願って始められた「アンダンテ」の活動にとって、このドルチェ倉庫は、その趣旨に最もあった場をつくりだしていると言えるでしょう。寺田昭子さんは亡くなられる20日前の1999年5月9日に、8年目を迎えた「アンダンテ」の挨拶で、「大きなコンサートは大きなホールに任せまして、この『アンダンテ』では演奏者との親近感、そして演奏の終わる時のかそけき音など、他では味わえないものを共に楽しんで戴けると存じます。」と書いておられます。 |
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■「アンダンテ」を支える演奏家たち福田町は人口約2万の小さな町です。そんな小さな町に、ブーニンがやってきて・・、毎年N響のニューイヤーコンサートが行われて・・、一流の演奏家の手作りのコンサートが年に何回も行われる。他所の音楽ファンには、すごいことと思われているようです。それができるのも、この小さなコンサートホールで演奏することを愉しみにして、「アンダンテ」の活動に協力を惜しまない演奏家たちがいるからにほかなりません。
「アンダンテ」に好意を寄せ、支えてくれている名誉会員には、元N響の第2ヴァイオリン首席奏者・堀江悟氏、世界的ピアニスト・スタニスラフ・ブーニン氏はじめ、南雲竜太郎氏(ピアニスト)、小杉真二氏(ピアニスト)、小原孝氏(ピアニスト)、吉沢実氏(リコーダー奏者)、辻宏氏(オルガン製作者)、和波孝禧氏(ヴァイオリニスト)、永田直美氏(オペラ歌手)、神野明氏(ピアニスト)らが、名前を連ねています。これらのプロの演奏家が、さらに仲間の演奏家を誘い、何度も福田町にやって来て心のこもった演奏をしてくれます。演奏家との直のふれあいができるのも、お互いに尊敬しあい、音楽の楽しみを共有できるからにほかありません。 さらに「アンダンテ」を支えているのは、地元の演奏家たち、アマチュアの音楽愛好家たちです。「アンダンテ」ではプロの演奏家のコンサートのほかに、静岡県、愛知県で活躍されているアマチュア演奏家のコンサートも行われます。ドルチェ倉庫でのサロンコンサートでは、特に室内楽などは素敵な雰囲気を醸し出し、演奏家にとっても楽しいコンサートになります。 |
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■「DOLCE倉庫」を静岡県内、地元の音楽家たちの発表の場に
1997年に「ドルチェ倉庫」ができて今年で10周年を迎えます。福田音楽愛好会「アンダンテ」とは別に「DOLCE倉庫を育てる会」というのがあって、「ドルチェ倉庫」でのコンサートを企画したり、地元のの音楽サークルを支援し、出会いやふれあいの機会を提供しています。
毎年12月に行われる「ドルチェdeメリークリスマス」では、日ごろ音楽に親しんでいる人たちが、友人たちの前で自慢の演奏を披露するなど、気楽な演奏会、発表会が行われています。 |
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