遠州からの日帰り温泉 れぽーと 奥大井

赤石温泉 白樺荘

訪問日 2004年7月24 日
住所 静岡市田代1005番 泉質 単純硫黄泉 (源泉温度38.2℃)
TEL 054-260-2021 感触 硫黄臭あり、透明~微白濁、ヌルヌル感強い
URL   入浴施設 内風呂が男女各1(浴槽の中で2槽に分かれている)
運営形態 静岡市営日帰り温泉施設 浴場備品 石鹸あり、シャンプーなし、シャワー1、洗い場4
入浴時間 10:00~16:00 休憩 大広間、個室(無料)、受付時におばさんに申し込む
定休日 火曜日(8月11月は無休、祝日の場合は翌日)、12/29~1/3 その他 食堂:10:00~15:00ラストオーダー
宿泊は5分離れた「畑薙ロッジ」へ
 

静岡県の最北、硫黄の匂いと湯の華が舞う秘湯


温泉愛好家に人気のあるという赤石温泉「白樺荘」に行ってきました。 山里の部落の集会場のような、戦後の木造の小学校分校のような、なんとも懐かしいたたずまいです。入口のジュースの自販機が変に”今的”で、その不釣り合いが現役の温泉施設であることを証明しています。
赤石岳、聖岳、光岳など 南アルプスへの登山口に位置し「山の温泉」と言うにふさわしい処です。静岡市の市営ということで、入浴が無料というのがうれしい。だからかサービスもお愛想も無いが、そのぶっきらぼうのところがまた素朴に「温泉に入りに来たんだ」という気持ちを強くさせてくれます。レトロな診療所のような待ち合い室、受付では入浴料を払う代わりに、住所氏名を記帳することになっています。なんとも一時代前のお役所的なあしらいにウ~ムと唸ってしまいました。
休憩に個室を利用したい場合は、ここで”おばさん”に申込んでおきます。広さいろいろの10室くらいの部屋が二階にあります。風呂に入ったり出たりして過ごすにはいい。しかも無料です!!
何はともあれ、浴場へ。廊下の手前が男湯、奥が女湯。廊下から引き戸をあければそこが脱衣所で、戸を開けた時に覗き込めば、通りすがりに男の裸を見てしまうことになります。脱衣所は縦に長い3帖位の板の間、棚には扉が無く、貴重品は廊下のロッカーへ入れることになっていますが、このロッカーは男湯と女湯の中間にあるから、男湯に入る時には、そのつもりでいないと気付かないかもしれません。

ヌルヌル感がたまらなくいい


猛暑の折で、脱衣所の奥のガラス戸は開け放たれ、そこからは庭の白樺の木を眺められました。脱衣所には温泉場のあの一種独特の硫黄臭が漂い、はやる心で足にパンツ引っ掛けたまま(それはないか・・)浴室の戸を開け、中に入ることにしました。青白い蛍光灯の下、内風呂が一つ。浴槽はまん中で二つに分かれ、それぞれ6~7人が入浴できる広さ。窓際の方が源泉掛流しになっており、お湯も熱く透明感が強い。源泉温度が38.2度ということだからちょうど湯加減もいい。湯舟に足を伸ばし、目を閉じて、しばし無心の境地を愉しみました。体をつつむヌルヌル感がたまらなくいい。 もう一つの手前にある浴槽は温度はぬるめで、湯を手ですくうと細く白い湯の華が指の間から流れ落ちます。
何の飾り気もない、半世紀も以前のままの古びた建物の温泉施設ではあるが、その泉質のよさが、断崖絶壁の渓谷を跨いでやってきただけの事はあったと感じさせる、骨太の温泉です。
 

初夏の新緑、秋の紅葉がうつくしい。


赤石温泉は大井川の上流、静岡県最北の温泉です。奥大井の深く抉られた渓谷に沿って、森林鉄道の軌道(大井川鉄道井川線)が走っています。この軌道は井川ダムが作られた時に工事運搬用に敷かれたものですが、今は大井川鉄道が旅客観光用に運行しています。赤く可愛いトロッコ列車が渓谷を縫って走り、日本一の急勾配を日本唯一のアプト式機関車で登り、また湖の上にできた駅に停まるなど、大自然の中の遊園地を走っているようです。この森林鉄道から眺める紅葉、新緑が素晴らしいのですが、残念ながらこの鉄道は千頭駅から井川ダム駅までしか敷かれていません。井川ダムから先赤石温泉までは車でしか行かれない、という訳で、赤石温泉には車で行くことになります。

遠州地方から赤石温泉に行くには、


(1) 金谷から川根路を国道473号ー国道362号で千頭まで行き、大井川沿いに県道388号を井川ダム-県道60号で赤石温泉へと遡るルート
(2) 国道1号線バイパスで静岡市まで行き昭府ICから県道27号(安倍街道)を口坂本温泉-大日峠経由で井川ダム-県道60号で赤石温泉へ行くルート
(3) (2)のルートの県道27号途中、落合から県道189号ー県道60号で井川ダム-県道60号で赤石温泉へ行くルート
(4) 国1バイパス鳥羽ICから藁科川沿いに国道362を千頭方向に行き、途中、赤沢から県道60号線を井川ダム経由で赤石温泉へ行くルート
(5)国1藤枝バイパス谷稲葉ICから、瀬戸川沿いに県道32号を北上し瀬戸谷温泉「ゆらら」経由、国道362-県道60号で湯ノ島温泉、井川ダム経由で赤石温泉へ行くルートがあります。

私達はこの日、往きは(3)、帰りは(1)のルートを辿りました。以前、千頭から井川ダムへ 行こうとしたら通行止めになっていたことがあったので、念のためわざわざ静岡まで行き(3)のルートを選んだのです。しかし、井川ダム駅の下で地場産品を売っているおばさんに尋ねたら、千頭まで車で行けると言うので、帰りは(1)のルートにしました。接阻峡-井川ダム間は、道幅が狭く15分ばかりかかりますが、夏には、特別のことがない限り通れるそうです。冬期には、凍結や落石のため不通になることがありますので要注意です。

往き

:東名袋井IC- 静清バイパス昭府IC(68分)-井川ダム(82分)-赤石温泉白樺荘(37分) 全行程:3時間7分(休憩時間省く)

帰り

:赤石温泉白樺荘-田代温泉オートキャンプ場(20分)-井川ダム駅(18分)-接阻峡温泉会館(14分)-千頭(17分)-国1バイパス大代IC(65分)-東名袋井IC入口(36分) 全行程:2時間50分(休憩時間省く)
 
温泉タコグラフ(温泉とトラッカーの話し)